2024年7月に納車されたジムニーシエラ。世間では「不便だ」「でもカッコいい」と賛否が分かれるこの車。1年乗ってみて、理想と現実にギャップはあったのか?後悔は?1年の実体験をもとに、正直にレポートします!
このブログでもちょくちょく登場するようになったジムニーシエラ。
今回は、買ってから1年、温めてきた世間の酷評に正直にレポートしていきます。
シエラ購入のきっかけ
当時、普段の足としてトヨタ・ノアに乗っていました。
しかし屋根の塗装はボロボロ。
ご覧の通りです。

初年度登録から15年、私が乗り始めて8年目。
さすがに買い替えを考える頃合いでした。
そんな中、最近ハマっている登山。
登山口までの道は細いところも多く、ノアはもちろんハイエースでは不安がありました。
そこで小回りが利く車を探していたタイミングで、家族の「ジムニーに試乗したい」発言。
試乗した瞬間に私の方が惚れ込んで、5日後には印鑑を押してました。
購入先は〇〇ステージ。(試乗はスズキのディーラーです)
有名な中古車ディーラーで何かと噂がある所ですが、この件に関しては後日ブログにしますので気になる方は、また見に来てください。
ノマドじゃなくて、なぜシエラ?
当時、ジムニー5ドア(ノマド)の日本発売はまだ未確定。
ただ「2025年春頃に出る」という噂はあったので、それまで待つか悩みました。
結果、私が選んだのはシエラ。
理由はこうです:
- 今後、車を頻繁に買い替えるつもりがない(人生最後の車でも良いというのに乗りたい)
- 小さくて取り回しの良い車が、高齢者になっても便利
- ノマドより軽やシエラのサイズ感の方が、自分の用途にマッチ
- 通勤や登山が主目的なので、快適な高速走行には排気量の大きいシエラが有利
ちなみに軽ジムニーとの大きさの違いは、オーバーフェンダーの有無。
試乗ではどちらも同程度の印象でしたが、高速をよく使うので排気量重視で決定しました。
今思うと、オーバーフェンダーのない軽の‟シュン”としたスマートさも、かっこいいのでそっちでも良かったかな?と思います。
ジムニーに対する世間の声と、自分の体験
ではここからは、ジムニーに対する評価に対する私の感想を書いていきます。
燃費がわるい?
実測で、通勤(片道10km/信号11個)だと 13.5km/L 程度。
長距離だと14km/Lを超えます。
他のハイブリッド車種と比べると確かに劣りますが、前に乗っていたノアは10km/Lだったので、私的には進化。
「ジムニーは燃費が悪い」と言われる割には、悪くない印象です。
嫁のスペーシアギアは、買物がメインで13km/L程度。
それと比べると良いくらいではないでしょうか。
走行性能・快適性
〇ふらつき感
“ふらつく”という声をよく聞きますが、確かにふらつき感はあります。
タイヤを替えているせいもあるのか、道が悪いとハンドルのとられやすさはノアやハイエースよりは大きめです。
ちなみに履いているタイヤはTOYOのオープンカントリーATⅢです。
実際は飛ばさずに普通に走っていても、はっきりと分かります。
ハンドルをがっちり握っていないと、危ないってとこまでは滅多にありませんが、ノアではほぼ皆無に近いので、気を使う頻度は多いです。
〇騒音
つぎに音ですが、した道は気になりません。高速では回転数が高い分、ややエンジン音は聞こえます。
隣との会話は普通にできますので、問題のないレベル。
登山への長い道のりでも、助手席との会話に困ったことはないですね。
(後ろに人を乗せたことがないので、後ろとの会話は分かりません。)
〇走り
走りも快適性の分類です。
正直いって速い事はないですね。
エンジンは1,500ccのガソリン。しかもタイヤの外形が大きい。
その為、スタートのもたつき感は‟慣れるまで”違和感があります。
以前乗っていたノアの時のスタートを体が覚えているので、踏み込んだアクセルの量と加速感が
ジムニーでは遅いという事です。
‟慣れるまで”とは、アクセルを踏む量を深くすればちゃんと走りますので、いい程度を探るまでの間という意味です。
いまでは慣れたせいもあって、ストレスになるほどもたつく感じはほぼありません。
となるとターボの軽はどうだろうと疑問になります。
実際、購入までにシエラと軽を、それぞれ2回試乗しましたが、試乗という短い距離では私にはどっちもどっちでした。
段差を越える際の”ゆれ”
思ったより振られます。
自宅の駐車場に入る際の段差で、毎回ドラレコが「衝撃録画を開始します」といいます。
とはいえ普段使いで振られる場所は限られてきます。
危なそうなところを勢いよく入ることはないので、ある程度は揺れると予想できるようになります。
まあ勢いがよいと、体が揺らされてハンドルがどこ向いているかわからなくなるかもしれませんね。
注意しましょう。
今では、その揺れを楽しんでいる程です。
後部座席の狭さ
これは”もう使わない”と決めたほうがいいレベルです。
私は普段から後席は倒しています。
これは覚悟しておいた方がよさそうです。
それも考慮しての購入なので、全く気にしていません。
荷物が載らない
確かに大荷物の人には厳しいと思います。
私は通勤と登山程度の活用なので、2人分の登山道具なら問題ありませんが、2人分のキャンプ道具だと厳しいです。
これに関しては荷物が載ることより、小さくてシートがフルフラットになる方が重要でした。
荷物はゆくゆくキャリアでもつければ問題なし。
積載については自分の用途と荷物をイメージをして、シエラでいいとなったのです。
・・・
ということで、世間で問題視しているところは、まさにその通りって箇所はあります。
そのあたりも踏まえて、事項ではジムニーシエラで正解だったのか書いていきます。
シエラで正解だったののか?
納車から約1年。
なんだかんだ言ってもシエラ沼から抜けられないほど、‟お気に入りの車”なんです。
そのわけは「小さいボディーがもたらす、ストレスフリーな所」なんです。
ノアでも十分小さいので楽でしたが、さらに小さいのと前後の見切りが分かりやすく、ぎりぎりまで寄せやすい。
このストレスフリーはハイエースのスーパーロングとは比べ物になりません。(当たり前ですね)
どういった場面でありがたいと感じるのかというと・・・
登山で使うのにちょうどいいサイズ感。
観光地化されている登山は、車の大きさを気にすることはなく、広めで整備された道路が多いと思います。
しかし、ちょっとマイナーな登山では登山口までの道が車1台分というところもあるわけです。
さすがにハイエーススーパーロングでは厳しいってところも結構あります。
しかも前入りで登山口周辺で車中泊するとなると、シエラならフルフラットになりますが
ノマドでは容易にフルフラットにはできないようです。
そんな理由もありました。
そろそろノマドにもフルフラット化が容易にできるキッドも、発売される頃かもしれませんね。
駐車場の止めやすさ
普段使いの駐車場はもちろん、その止めやすさは快適そのもの、そもそも軽と同じサイズ感ですからね。
登山口の駐車場も狭い所も多く、安心して止められる点は最高です。
枠のある駐車場では多少適当に停めても、しっかりと枠に入る手軽さ。
今考えてみると、小さいサイズというのが、飛びぬけてうれしいポイントです。
・・・
こうして1年乗ってみて、走り、乗り心地、積載の量など世間で問題視している点を考慮しても、私には正解だったといえます。
納車日の写真です。

“趣味”を支える相棒
初めて買った車から、かれこれ30年以上が立ちます。
今まではスポーツカーからVIPカーなど色々と乗ってきましたが、ジムニーシエラが一番いいかもしれない。
走りや乗り心地の違いの差より、小さい事で受けられる恩恵の方が私への影響は大きかった様です。
過去の車も良かったのですが、ジムニーは遊び道具なんですね。
速いとか、乗り心地が良いというのも確かにドライブが楽しい時期には大切ですが、自分が楽しむ趣味の為の道具というのが車に対する考え方となると、重要視する点が変わってきます。
・・・
結論としては
「速くない」
「揺れる」
「狭い」
確かにそうです。
でもその全部を「味」に変えてしまう、そんな魅力があります。
速くなくていい。
揺れるから面白い。
狭いからこそ、身軽に動ける。
そんな風に考えられるようになったのは、この車に出会ったからかもしれません。
これからジムニーを検討している方へ
最後に、これからジムニーシエラを検討している方に伝えたいのは、「使い方をイメージすること」です。
ただのカッコよさに惹かれると、後悔することもあるでしょう。
でも、趣味やライフスタイルとぴったり合えば、これほど頼もしい相棒はいません。
「通勤に使いたい」
「趣味で山に行きたい」
「車中泊をしてみたい」
そんな思いが少しでもあるなら、ジムニーシエラも間違いなくオススメです。
・・・
これから、このブログにもちょくちょく出てきますのでジムニー旅も併せてお立ち寄りください。
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