三重県の鈴鹿セブンマウンテンのひとつ、藤原岳への登山。両足の靴擦れで涙目の登山に。それでも諦めず登頂し、見た景色と味わった達成感は忘れられません。同じ失敗を繰り返さないための装備・準備のポイントも詳しく解説。登山の現実と魅力が詰まった体験談です。
鈴鹿セブンマウンテンの一角を担う藤原岳(1,144m)は、360°大展望やとして人気です。
今年初めての1,000声の登山に期待に胸を膨らませ、行ってきました。
ところが、登りの2合目で、両足のかかとに違和感…が、まさかの両足靴擦れ。
痛みとの闘いがスタート。今回は素晴らしい景色と同時に、靴擦れの苦悩までリアルに伝える全行程をお届けします。
場所
アクセスは名古屋から車で約1時間。
一番近いICは、東海環状自動車道の「いなべIC」。
そこから藤原岳大貝戸駐車場までは、車で10分とアクセスは良好です。
駐車場の様子
今回登るコースは大貝戸コース。
その為一番近い、藤原岳大貝戸駐車場を利用。


平日なので空いていましたが、すでに9台の車が止まっていました。
休日は混み合いそうです。その場合は車で1分程の所にも駐車場がありますので、そちらを利用しましょう。
駐車場には、立派な休憩所が併設されていて、トイレ完備です。



この日の装備
軽登山の格好に
・水(ハイドレーション1.5L)
・500mlのペットボトルの水
・アクエリアス経口補水液500mlの軽2リットル
・チップスターうすしおの小さい方
・カロリーメイトチョコ1箱
・コンビニおにぎり2個
服装は半袖Tシャツにアームカバー
それとファーストエイドセット
25リットルの小型のザックで十分です。
登山口
こちらの登山口はこの鳥居をくぐって進みます。

大貝戸登山道以外に、聖宝寺道登山口があるようです。

登山開始~下山まで
最初は思いのほか急な上り坂です。
それもそこそこ長めで、今年登った山の中では、急な方に入ります。
というか、平坦な道がなくひたすら登りっていうのが辛かった。

とはいえ今年は登山に出掛ける頻度が多く、足も鍛えられてきましたので問題なく進んでいきます。
・・・
登り始めて15分。2合目に到着です。

このあたりで、なんだ「かかかとに違和感」嫌な予感がする。
そう靴擦れが、まさに今そこまでやってきている。
間違いなくこのまま進めばやばい事になる。
とはいえ折角来たので、行けるところまでは進んでみよう。
登山開始から、約30分。
3合目に来ましたが、この時には両足のかかとが擦れて痛い。

感覚としては、まだ外皮は剥がれてはいなさそう。
もう少し頑張るのだ。
結局、靴を緩めてかかとの当たらないように、津正邦足を寄せながら登っていき6合目でもう限界。
丁度腰かけられる倒木発見。

大型の絆創膏を両足のかかとに貼って、靴ひもをゆる~くして、とにかくかかとに当たらないように行きます。
・・・
しかし、昨年から使っている靴なのに、どうして今回靴擦れが起きるのだろうと不思議です。
もしかしたら、痩せて足の大きさが小さくなったとか…
靴擦れはサイズがゆるいと、かかとが擦れて靴擦れになるわけだからなあ。
これ以上締められないくらいにしたはずなんですけどねえ。
靴下は厚手だし、中敷きまで入れてるのになあ。
と色々と考えながら、かかとをかばいながら進んでいきます。
・・・
ちょっと小休止をと友人の方を見たら、ヤマビルが乗っかってるじゃありませんか!!

うにょ うにょと先端の口元でどこに吸い付こうか彷徨っています。
早く退ってくれという友人をそのままに、初めて見るヤマビルに興奮して観察していました。
その後の友人は、なんだか今でもヒルがいるような感じがして、この日は終始クビの辺りがくすぐったかったらしい。
グレーの服だから気が付きましたが
軽いハプニングでかかとの傷みは一瞬軽減されたものの、歩きだせばやはり痛いのである。
・・・
8合目までやってきました。
登山口から約100分。
思ったより時間がかかりましたね。

ここで休憩していた人から、ここからが急なんだよって言葉に、足の心配をしながら心して向かう事に…。
登山スタートから続く上り坂に比べれば、急ではあっても時間にしては短時間。
この頃には歩き方にも工夫が出てきて、痛いなりにも慣れてきました。
9合目です。
誰かが手を振ってると思ったよ。

この日1番の景色でした。(山頂は曇ってたため)

スタートから150分程で、藤原山荘に到着。

こちら避難小屋としての利用です。
中にはテーブルと椅子があって十分休憩できます。

併設してきれいなトイレもあります。
ありがたいです。

後はあそこまで登るだけ。

いい景色です。

何とか山頂まで足がもちました。
スタートから3時間弱。
この時点では、今年1番辛い登山でした。
まあ6月というのにこの暑さ。これが一番堪えたかも

山頂にはハルジオンでしょうか。
小さくてかわいい花です。

山頂まで来ると、ガスってきてやや寒くなりました。
これが気持ちいい!!
・・・
とりあえず、チップスターで塩を補給します。
登山のこれは最高に美味しい。

下り始めの山頂と山荘との間あたりで、鹿の親子3頭が出てきました。

ず~っとこちらを見つめてきます。
結構近づいても逃げませんね。
・・・
下り道では、かかとへの負荷が少なく痛みはかなり軽減。
比較的すいすい降りてこれました。
・・・
駐車場です。

まとめ
登りの時に貼った絆創膏が、持ちこたえてくれました。
絆創膏の予備がないため、もしこれが剥がれていたらと考えると恐ろしい。
ちゃんと多めに持っておくのが良いですね。
これからは靴ひもをしっかり締める事などはもちろんですが、念のため絆創膏を貼ることにします。
・・・
さらにいつもなら、ひざ痛がやってくるはずなのですが全くと言っていいほど傷みがありません。
これは、靴擦れをかばった事で起きた副次効果だろうか。
「靴擦れとひざ痛」どっちがいいかといわれると、ひざ痛の方がしんどそう。
・・・
とにかく、けがなどの準備の必要性を、この登山で思い知りました。
・・・
ケガの話ばかりですが、藤原岳登山はなかなかいい登山でした。
登坂がつづきますが夏山登山の練習になります。
晴れていれば山頂からの景色はいい(この日はダメでしたが)
この後に行った温泉で痛みに我慢するのがちょっと大変でした。
・・・
家に帰ってから靴擦れの様子をパチリ。
見たくない方はスルーしてください。

すでに水分は外に出ているので、皮膚は破れています。
ヒリヒリして痛い。
また来週も登山なので、キズパワーパッドに頼ります。
・・・
みなさんは同じ失敗をしないように、準備万全で快適な登山を!!
藤原岳登山
大貝戸コース
トータル時間:4:48(内休憩47分)
距離7.3km
登り1,033m
下り1,034m
藤原岳大貝戸駐車場の住所
〒511-0517 三重県いなべ市藤原町大貝戸
コメント