冬のキャンピングカーといえば定番の装置ですが、実は購入する直前までこの存在を知りませんでした。
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当時、寒い時の車中泊は寝袋か、エンジンを掛けっぱなしでエアコンをつけるかの選択肢しかないと思っていました。
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エンジンをつけたままの車中泊は、正直言って周りが気になりますので自然と毛布と寝袋で寝るもんだと、なんら疑いもなく思っていましたのでFFヒーターの存在を知った時は、ちょっと衝撃的でした。
このFFヒーターはエンジンをつけなくても車内を温めてくれるヒーターで、燃料はガソリンや軽油です。
燃料タンクから供給され車内を温めてくれます。
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上の写真が本体です。大きさは30cm×15cm×15cm程度です。
私の車では後方の右角に鎮座しています。
一番有名なのがベバストというドイツのメーカーだそうです。
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初めて使用したアクアイグニスでの車中泊では、使い勝手がわからずメモリを2でテスト運用し朝方は少し寒い思いをしました。
送風口。

排気口は、くるっと一周回りますので風向きは多少はコントロールできます。
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私の場合はダイネットのすぐ後ろにある為、ダイネットの土台の木が熱くなります。
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車内への排気の場所は車種によって色々と考えられていると思いますが、私の場合は、他に良さそうなところはなかったかな?と思える場所です。
温度調整方法。
後から調べると1メモリ5℃程度の様です。
なのでアクアイグニスでは10℃で寝ていたことになります。
今思えば、それくらいの気温だった事は覚えています。
最高は35℃に設定できます。

スイッチと温度変更は、下記の写真のようにダイヤル式のつまみです。
0の位置でOFF。
右に回すとスイッチが入ります。
この写真のレベルで私の車では18℃辺りを温度計は指します。
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サーモが働くので、熱くなり過ぎる事はありませんが、最初は少し慣れが必要かと思います。
実際、2月の真冬ではもう少し上げたほうが良さそうでした。
「音」が出ます。
音ですが、車内音は出ます。
家庭用の石油ファンヒーターのような風の出る音で、ベッドのすぐ近くだと気になる方はいらっしゃると思います。
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サーモスタットも働くので運転⇔停止を繰り返します。
最新のFFヒーターは静音機能がUPしているようですが、私のは古いFFヒーターという事と私自身が音に敏感なので、耳栓でカバーしてます。
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うちの家族は全く気にすることなく熟睡です。
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車外の音は、なんだか金属音のような「キーン」という音が出ますので、周辺の車中泊など窓を開けない時期なら大丈夫そうですが、
オートキャンプ場なんかで隣でテント泊をされているのであれば、使わない方がいいレベルの音量です。
この音を就寝中聞いていたら、ちょっと気がおかしくなりそうです。
ガスを燃料にするため、排気ガスが出ますが、ちゃんと外に逃がすようになっておりまして私の車ではマフラーの横にホースが出ています。

注意点
初めて車中泊で使用するときですが万が一壊れていて家族全員、一家心中なんてなったらどうしようと少し心配したりしました。
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メンテの話ですが、使わない期間が長いと燃料タンクからヒーターまでの間に、たまった燃料の傷みで故障する場合があるそうです。
できれば月1回は温度を全開にして1時間程度の運転をした方がいいとのことです。
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夏は車内をエアコンで冷やしてから、FFヒーターを運転することで燃料を流すといいそうです。
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とにかく重宝する便利な装置です。
キャンピングカーを購入する際には必ず装着されることをお勧めします。